浜辺で貝を見つけるとおもわず耳に当ててしまいます。そんなロマンチックな気分をお茶に取り入れてみたいものです。春の茶席には、よく栄螺が使われます。貝の旬です。炉の隅にちょこんと鎮座して松風の音と共に波の音も聞こえてくるようです。

栄螺(さざえ)

七種蓋置の内のひとつで、栄螺の形をしたもの。釜の蓋を乗せるときは仰向けて尻を火付けに、飾るときは伏せる。「栄螺は尻あぶり」と覚えましょう。

北見雅子

惺入作
高さ3.0cm 径4.5cm


井戸のぞき、何を見ているのだろう?不思議で不気味なたたずまい。一人、井戸のそばで、かさをかぶって・・・。井戸というのは、他の世界へつながっていく入口と言われたりもする。いにしえから、人はそういう異次元への世界へ憧れ、恐いもの見たさ、何かあったのだろう。

一閑人 (いっかんじん)

七種蓋置の内のひとつで、閑人が井戸をのぞいている姿に似ているので、「一閑人」「井戸のぞき」と言われる。かえる等、閑人以外のものがのぞいているものもある。柄杓を引く時には蓋置を扱い向きを変えて使う。

北見雅子

桃山時代・黄瀬戸
高さ5.2cm 径4.0cm


京都寺町でこの蓋置を見たとたん、楽しい気分になってしまいました。三人の唐子が足をあげているのです。そして、手に手をとりあっていて、今にも踊り出しそうで、とっても愉快です。夏のキャンプでのお約束キャンプファイヤー、マイムマイム、かごめかごめ、などなど・・・。思い浮かべてしまいました。見る人により何が思い浮かぶか楽しいところです。

三人形(みつにんぎょう)

七種蓋置の内のひとつで、三閑人とも言われ、三人の唐子が後ろ向きに手を繋ぎ、輪になって立っている物や踊っている物がある。服装や髪型など姿の異なる一人を正面として扱う。

北見雅子

時代唐銅・三人形
箱に唐物とある
高さ4.8cm 径6.0cm


次回は三つ葉です。

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