はじめてのお稽古

 近では、習い事をはじめようと考えている方が増えているようで、その中でも『茶道』をひとつ目に浮かべるようです。「茶道のお稽古」というより「お茶を習いに」という感覚のようで、昔のように「男性であれば精神修行」「女性であれば花嫁修業」とは言わず、「日本文化を知っておきたい」「和室は癒される」と様々な考えのようです。確かに『茶道』をはじめるきっかけを伺うと、「海外に行き日本文化を知らずに恥をかいた」「お祖母さんがお茶をしていたようで何となく」「着物があるのに着る機会がない」と遠回しなきっかけが多いのです。しかし、どの様なきっかけであろうと『茶道』を志すには変わりません。多少の足の痛みは覚悟を決めておいて下さい。
 「し系」という言葉をよく耳にしますが、『茶道』はその中に入ると感じられます。人混みから離れて緑に囲まれ、アスファルトではなく石畳の上を歩き、ドアノブではなく襖に手を掛け、フローリングでなく畳に座る。日本人の本能が心を落ち着かせてくれるのですから、足の痛みをホンの少しは忘れさせてくれます。どうぞ「心地よさ」を見つけて下さい。

北見宗幸

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服装

 「どの様な服装でお稽古に行けばよいのか」と皆様が不安になると思います。『茶道』といえば当然に物のイメージがございますが、お稽古の時はお洋服でもかまいません。ただ、ジーンズは畳を痛めますし、茶室に相応しくないと考えられますのでご遠慮下さい。ミニスカート、ノースリーブも同様にご遠慮下さい。そして、素足は畳の上では不快となりますので白い靴下をはくことを厳守と考えて下さい。また、時計、カフス、指輪、イヤリング、ネックレスといったアクセサリー類は茶道具を傷つける恐れがあるので茶室では身につけません。茶室では何も着飾ることはないのです。自分自身を飾りましょう。

持ち物

 お稽古に行くのに最低限必要なものはつあります。扇子・帛紗・古帛紗・懐紙・菓子切り・茶巾(小茶巾)・茶巾入れです。この七つ道具を入れる袱紗バックなどを持つと便利ですので、お薦めします。

扇子

挨拶をする際に用いる。男性は曲尺で七寸、女性は曲尺で五寸のもので、はじめは白竹の白扇を使います。

帛紗

点前中に茶道具を清めるために用いる。男性は紺、女性は朱のもの。

古帛紗

道具の拝見などに用いる。様々な裂、生地があります。

懐紙

菓子を頂く際に菓子を乗せるためなどに用いる。男性は17.5×20.6cm、女性は14.5×17.5cmのもの。

菓子切り

菓子を頂く際に用いる。黒文字、象牙、金物などがあります。

茶巾(小茶巾)

客になり濃茶の際に茶碗を清める時に用いる。近年では紙小茶巾などもある。

茶巾入れ

茶巾(小茶巾)を入れる袋もの。